「TuneCore Japan」 で 「LinkCore」 というサービスが始まった。
「LinkCore」とは
TuneCore Japanから配信しているリリースについて
すべての配信先をひとまとめにリンクしたサービス、ということだ。
詳細はこちら→ LinkCore
使い方としては
アーティストのリリース画面の中で
パソコンだと右の方に
スマホやタブレットだと下の方に
灰色の枠で囲まれた「シェア」ボタンがある。
(大きさが少し小さいかも…?)
この「シェア」ボタンをおすと
「LinkCore」の画面になる。
「LinkCoreの画面」は
いちばんうえに曲のジャケットがあり
その下に配信されているサービスへのリンクが並んでいる。
そしてその下のほうに
アルバムなら楽曲の名前が並んでいて
そしてその下のほうに
赤い枠で囲まれた
「このリリースをシェア」ボタンがある。
そこで「このリリースをシェア」ボタンをおすと
そのままTwitterやLineで
リリース情報をシェアすることができる画面になる。
(TwitterやLineにリンクを貼りつつ投稿することができる)
あるいは、URLも表示されるので
それをコピーしてどこかにはりつけてもよい。
あるいは、埋め込みコードも表示されるので
それをコピーしてどこかに埋め込んでもよい。
そして
これらのリンクをクリックした人は
上に書いた「LinkCoreの画面」を目にすることになる。
その中に並んでいる「配信サービス」の中から
自分の利用しているサービスを選ぶと
そのままそのアーティストのその曲をそのサービスで
聴くことになる。
あるいは、曲を聴いた人がさらに
「このリリースをシェア」をクリックして
自分の友達などにTwitterやLineなどで拡散することもできる。
たとえば
「この曲いいよ、自分の使ってる音楽のアプリで聴いてごらん」
というふうに、拡散することができる。
自分と友達が別の配信サービスを使っていても
気にせずおススメすることができる。
これを繰り返してもらうと
拡散の連鎖で自分のリリースを多くの人に
聴いてもらうことができる。
この「LinkCoreの画面」はとても見やすい。
これは確かにとても便利だ。
これまでは個々の配信先のリンクをツイッターに載せたりしていたが
この「LinkCore」を使うと
いちどにすべての配信先を紹介することができる。
このサービスの何がすごいかというと
「配信側として宣伝をしやすいツールだということ」
そして
「誰から紹介されても自分の使っている音楽ツールを
すぐに選んで聴くことができること」
(選ぶのも分かりやすい)
そして
「聴いた人が他の人にこれいいよとおススメするときに
使いやすい(拡散の連鎖をしやすい)ツールだということ」
だと思う。
さらに個人的な感想としてすごいと思うのは
「こういう機能があったらいいのになあ、と明確には
意識していなかったものの、無意識に何となく求めていたものを
サービスとして具現化したところ」
だと思う。
実際、このサービスがなくても、TuneCoreの中の
アーティストページのURLを貼っておけば、
そこから、各配信楽曲の配信先のサイトのロゴをクリックすることで
配信先に飛ぶことはできた。
しかしながら、「LinkCore」という「サービス」として
機能させることで、「聴いてもらうための作業」の中の
ワンステップの簡略化に成功していると思う。
配信する側としては「シェアする」のボタンひとつでシェアができる。
宣伝が楽になる。これは確かに簡略化だろうと思う。
聴く側としては、シェアされた画面の中から自分が利用している
音楽サービスを選択することで聴くことができる。
これもナイスアイデアだと思う。
聴いた人が「この曲いいよ」と友達におススメしたときに
自分と友達が使っている音楽サービスが違っていても
それぞれが使っている音楽サービスを
選んで聴くことができるので
シェアの支障にはならない。
ナイスアイデアだと思う。
とはいえ、よく考えたら
「LinkCore」と「アーティストページのURL貼り付け」では
聴く側の作業回数自体は実は変わっておらず、
「アドレスをクリック」→「音楽サービスへのリンクをクリック」
という2回の作業が必要になる。
(あれ?簡略化してないじゃない?)
(と、今、思ったので、もう少し理屈を述べることにする。)
「アドレスをクリック」した際に目にする画面で
「ああ、このリンクをクリックすれば聴けるんだな」
という見やすさという点で「LinkCore」のほうが直感的に分かりやすい。
しかも「シェアする」ボタンも見えやすいので
聴いた人が気に入ったら、さらにそれをすぐにシェアしやすい。
この「分かりやすさ」が
「聴いてもらうための作業のワンステップを簡略化した」と
感じた理由です。
聴いてもらうためのハードルは低いほうが聴いてもらいやすい。
だから「分かりやすさ」は今の時代のツールに
とても重要な要素なのだと思う。
少し話が逸れるけれど
聴いてもらうためのハードルをどんどん下げて、
逆に地面よりも低い位置になって
落とし穴のようになったのが
いわゆるCMなのだろうか、とも思った。
それは
聴くつもりがなくても、気が付いたら聴いている状態だ。
人によっては
落とし穴にはまったようで不快に感じる人もいるかもしれない。
逆にハードルが高ければ高いほど良いという場合もある。
レコードやCDの全盛期はたぶんそれだと思う。
以前は「聴いてみたい」と思ってもYoutubeやSpotifyなどもなかったので
なかなか聴くことはできなかった。
ラジオで流れるのを待つか、音楽番組を待つか。
それで、もの足りなければ買うしかなかった。
だからレコードやCDを買った。
今は「聴いてみたい」と思ったらすぐに聴くことができる。
覚えて歌えるようになるくらいまで聴くことができる。
なので今は「聴いてみたい」という理由で
レコードやCDを買うことはない。
だからCDの売り上げも下がってしかるべきだと思う。
(レコードはCDとはまた別の収集目的があったりするが)
(話を戻します)
曲を宣伝するにはハードルは低ければ低いほど良いけれど
あまりに低すぎてもよくないのだろう。
この「LinkCore」というサービスであれば、「宣伝作業」はしやすいが
聴くかどうかは、宣伝をされた側の選択にゆだねられている。
さらにそれを拡散するかどうかもゆだねられている。
なのでたぶんあまり不快さはないだろうと思う。
何はともあれ
そのようなサービスをつくったTuneCore Japanはすごいと思う。
「何となく求めているものを具現化して実用化する。」
これはあらゆるサービス・製品開発・企画において必要なことだと思う。
それをさらっとやってのけるTuneCore Japanはすごいと思う。
2018.7.2 him&any
©2018 him&any
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